2019.12.22 スポーツ

【男子フィギュア】宇野昌磨〔北京五輪〕 (345/485)

ロンバルディア・トロフィーの男子で優勝した宇野昌磨。ショートプログラム(SP)に続いてフリーも自己ベストの214.97点をマークし、合計319.84点で優勝した=イタリア・ベルガモ【AFP=時事】 16日までイタリアのベルガモで行われたフィギュアスケートのロンバルディア・トロフィーで、男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)が自己ベストを更新する合計319.84点で優勝した。フリーで4種類目の4回転ジャンプとなるサルコーに成功。昨季の世界選手権銀メダルから平昌五輪に挑む今季の初戦で進化を示した。 新技に挑んだのは二つ目のジャンプ。冒頭の4回転ループの着氷が乱れたが、「許容範囲」と落ち着いていた。軸はぶれず、助走から着氷後のポーズまで滑らか。得点がより高い4回転フリップは既に物にしているが、サルコーには苦手意識があり、「試合でやる日が来ると思わなかったし、降りる日が来るとも思わなかった」と感慨に浸った。 「普通に跳んだら普通に跳べた」と宇野。成功できた技術的な要因はまだ分かっていない。ただ「特別に意識しなければ跳べるのかなと思った。絶対、フリップくらい確率が良くなる」と言うように確かな手応えを感じている。 15日にはネーサン・チェン(米国)が他の大会で5種類目の4回転ジャンプとなるループを成功させた。宇野は4回転ルッツの練習にも励んでおり、「確率は(サルコーより)ルッツの方が良かった。今のプログラムが完成してから、ルッツを入れるかどうか考えたい。僕はどんどん挑戦していく姿勢が合っている」。自分の前に広がる可能性に胸を躍らせた。(2017年09月16日)