プロ初登板のロッテ先発・佐々木朗希投手=2021年5月16日、ゾゾマリン【時事通信社】 小雨が降る中、高ぶる気持ちをボールに込めた。ロッテの佐々木朗が2年目で1軍初登板。107球を要した5回4失点のデビューを「疲れました。独特の雰囲気があった」と素直に振り返った。 持ち味は発揮した。一回は自慢の直球は全て150キロ以上をマーク。「しっかりといいところに投げられた」。二回にはこの日最速の154キロでスパンジェンバーグから空振り三振を奪った。 走者を背負うと課題が露呈した。5盗塁を許し、「クイックは速さだけじゃない。タイミングとか、次に修正できれば」。レベルの高い1軍での経験全てが今後の糧になる。 岩手・大船渡高時代に最速163キロをマークし、ドラフト1位で入団。体づくりに専念した昨季は実戦登板がないまま終わったが、「すごく意味のある1年だった」と口にしていた。1軍のマウンドにたどり着き、改めてそう思えたはずだ。 権利はあった初勝利は手にできなかったものの、井口監督も「課題もあると思うが、しっかり投げられた」と一定の評価はした。今後は登録から外れ、中10日をめどに次回の登板に備える予定。「しっかり回復させて、いい準備をしたい」。その目は既に先を見ていた。
2019.10.17
スポーツ
【野球】「令和の怪物」佐々木朗希 (24/63)
プロ初登板のロッテ先発・佐々木朗希投手=2021年5月16日、ゾゾマリン【時事通信社】 小雨が降る中、高ぶる気持ちをボールに込めた。ロッテの佐々木朗が2年目で1軍初登板。107球を要した5回4失点のデビューを「疲れました。独特の雰囲気があった」と素直に振り返った。 持ち味は発揮した。一回は自慢の直球は全て150キロ以上をマーク。「しっかりといいところに投げられた」。二回にはこの日最速の154キロでスパンジェンバーグから空振り三振を奪った。 走者を背負うと課題が露呈した。5盗塁を許し、「クイックは速さだけじゃない。タイミングとか、次に修正できれば」。レベルの高い1軍での経験全てが今後の糧になる。 岩手・大船渡高時代に最速163キロをマークし、ドラフト1位で入団。体づくりに専念した昨季は実戦登板がないまま終わったが、「すごく意味のある1年だった」と口にしていた。1軍のマウンドにたどり着き、改めてそう思えたはずだ。 権利はあった初勝利は手にできなかったものの、井口監督も「課題もあると思うが、しっかり投げられた」と一定の評価はした。今後は登録から外れ、中10日をめどに次回の登板に備える予定。「しっかり回復させて、いい準備をしたい」。その目は既に先を見ていた。