宇宙から見た地球
米宇宙船「アポロ8号」から撮影された月の地平線と地球【AFP時事】 地球の天文学者が遠い恒星の周りを回る惑星を観測するように、もし「宇宙人」が太陽の周りを回る地球を観測しようとしていたら―。米国のコーネル大と自然史博物館の研究者らは、太陽から326光年以内の距離にある恒星で、過去5000年以内に地球が太陽の手前を横切る様子を観測できる位置にある恒星は1715個と試算した。今後5000年間では319個という。論文は23日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。 こうした恒星に惑星があり、宇宙人が存在して光学望遠鏡で観測するなら、地球が太陽の手前を横切る様子を容易に発見できると考えられる。ただ、恒星と太陽系との位置関係によっては横切る様子が見えない角度になる。研究者らは欧州宇宙機関の宇宙望遠鏡「ガイア」による観測で作られた銀河系の3次元地図を利用し、見える恒星や時期を特定した。(2021年06月24日)