2024-03-15 16:48

ストリートはパリへ混戦=残るは後半2戦―スケートボード五輪予選

 スケートボード・ストリートのパリ五輪予選は男女とも2022年から続いた前半戦が終わり、5、6月の後半戦に進む五輪予選ランキング上位44人が決まった。日本は男女とも6人が入ったが、出場権は各国・地域とも最大で各3枠。日本勢のレベルは高く、最後まで混戦が予想される。
 10日までアラブ首長国連邦のドバイで行われた第6戦で、男子は世界選手権2位の根附海龍が予選大会初優勝を遂げた。ここにきて最も勢いがあり、ランキングで日本勢2番手に浮上。世界選手権を制した白井空良(ムラサキスポーツ)も3位に入り、ついにランキングのトップに躍り出た。2人とも安定感があり、このまま突き進みたい。
 女子の日本勢6人はランキング10位以内にひしめく。第6戦で赤間凛音が予選大会2度目の優勝を果たし、西矢椛、織田夢海(ともにサンリオ)に次ぐ3番手をキープ。吉沢恋は自己最高の3位に入ってポイントを上積みした。東京五輪銅メダルの中山楓奈(ムラサキスポーツ)は、残りの2戦で立て直せるか。
 後半戦2大会は五輪予選シリーズ(OQS)として5月16~19日に上海、6月20~23日にブダペストで行われる。獲得できるポイントは、順位によっては、これまで最も多かった世界選手権の3倍以上に設定された。一気の逆転もあり得るため、現時点で上位でも気は抜けない。白井は「今までのポイントはなかったことにする」と構える。
 男子で東京五輪覇者の堀米雄斗(MIXI)は圏外の日本勢4番手。第6戦は雨天順延にともなって準決勝の形式が変わり、苦手の自由演技「ラン」のみで争われたため得点を伸ばせず敗退した。OQSでは、高得点が見込める一発技「ベストトリック」に頼らない総合力が問われる。 
[時事通信社]

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