2019.10.19 07:17Nation

工場、インフラに爪痕=事業継続計画の点検急務-産業界

 台風19号の上陸に伴い、浸水やサプライチェーン(部品供給網)の寸断で工場の操業停止が続き、交通インフラの復旧も遅れるなど、産業界には深い爪痕が残る。近年は大規模な自然災害が増えており、非常時に備えた事業継続計画(BCP)の再点検が急務になっている。
 (スバル)は、部品調達先が浸水被害を受け、群馬製作所(群馬県太田市)の操業を16日に停止。25日の再開を目指しているが、約1万台の四輪車生産に遅れが出る見通しだ。も、部品確保の問題で高浜工場(愛知県高浜市)を16日から停止している。
 福島県郡山市の工業団地では、のグループ会社やの工場が浸水で稼働を停止。パクは生産再開に最長2カ月程度かかるとみている。は、工業用水の断水で、同県相馬市の工場の稼働を18日まで中止した。
 メーカー各社は、東日本大震災など過去の災害の教訓を踏まえ、BCPの強化を進めてきた。部品の代替調達先の確保などが柱だが、災害対応に万全を期すことの難しさが改めて浮かび上がっている。
 部品メーカーには小規模な企業も多く、防災対策の遅れが目立つ。日本商工会議所が9月に公表した調査結果では、BCPを「策定済み」「策定中」の中小企業は計28%にとどまった。ノウハウや人員の不足が響いており、日商の三村明夫会頭は18日の記者会見で「今回を契機に(BCP)策定を考えるべきだ」と危機感を示した。
 一方、北陸新幹線は、の長野新幹線車両センター(長野市)に置かれていた10編成120両が浸水被害を受けた。25日には全線(東京-金沢)の運転を再開するが、運行本数は通常の8~9割にとどまる見通し。
 スーパー大手のやイオンリテールは、既に通常営業に復帰。大手コンビニエンスストアでは、依然営業を見合わせている数十店も順次再開する。停電などで通信障害が多発した携帯電話大手3社には、総務省が基地局の予備電源拡充を求める方針だ。(2019/10/19-07:17)

2019.10.19 07:17Nation

Typhoon Hagibis Deals Blow to Industries in Japan


Japanese industries suffered major damage due to flooding and lingering supply chain disruptions caused by deadly Typhoon Hagibis, which battered the country last weekend.
   With large-scale natural disasters increasing, it is becoming urgent that companies review their business continuity plans in preparation for emergencies.
   Automaker Subaru Corp. stopped operations at a plant in Ota in the eastern prefecture of Gunma on Wednesday because parts suppliers suffered damage from flooding.
   Subaru, hoping to resume the operations Oct. 25, expects production will be delayed for 10,000 vehicles.
   Toyota Industries Corp. is suspending a plant in Takahama in the central prefecture of Aichi from Wednesday.

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