2020.06.23 07:09Business

在宅勤務拡大へ、ＩＴ機器提供　中小支援、インフラ整備―事務機各社

　新型コロナウイルスの感染対策として推奨される在宅勤務（テレワーク）導入を促すため、事務機各社が中小企業向けサービスを拡大させている。ＩＴ関連機器を提供したり情報セキュリティー対策を講じたりするなど、インフラ整備を支援。導入に関して利用できる公的支援制度の申請代行も始まった。
　リコーは５月から、中小企業向けに白黒プリンターと無線ＬＡＮルーターを提供するサービスを開始。社員は自宅で会社と同様、安全を確保した上で仕事ができるという。「中小企業では紙を使う業務が多い」（広報室）といい、請求書を扱う経理担当者などの利用を想定している。
　富士ゼロックスは、情報セキュリティー対策を支援するサービスを５月末に刷新した。自宅などから社内ネットワークに接続できるサービスも好調で、受注は前年同時期と比べ約８倍に増えた。
　テレワークをめぐっては、国や地方自治体も導入を促そうと助成制度を設けているが、インフラ不足などを理由に、中小の導入は５割程度にとどまっている。
　中小では、助成制度を利用するのに必要な労務管理などができていないケースも多い。コニカミノルタジャパン（東京）は社会保険労務士法人と協業し、労務管理体制を構築するサービスなどを始めた。必要書類の作成や助成金申請の代行も受け付ける。コニカミノルタは「今後、中小でも在宅勤務は増える」としており、年間１０００社への提供を目指している。（2020/06/23-07:09）

英文版に切り替え

2020.06.23 07:09Business

Japan Office Equipment Makers Helping Wider Use of Teleworking

Twitter

Facebook

LINE

Major Japanese office equipment makers are boosting services for small businesses to help them promote teleworking during the fight against the new coronavirus.
Ricoh Co. launched in May a service for small and midsize companies to help their employees use black-and-white printers and wireless local area network routers at their homes while ensuring security.

Switch to Japanese