2020.04.15 13:31Nation

個性派マスク続々 伝統工芸取り入れ人気―新型コロナ

有松・鳴海絞のマスクを着け記者会見する河村たかし名古屋市長=6日午後、同市役所

有松・鳴海絞のマスクを着け記者会見する河村たかし名古屋市長=6日午後、同市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄が続く中、地域の伝統工芸を取り入れた布製マスクの売れ行きが好調だ。障害者による生産を支援する自治体もあり、地域活性化に一役買っている。
 名古屋市では伝統工芸の絞り染め「有松・鳴海絞」のマスクが人気。2~3年前から手製マスクを生産する「有松しぼり久田」では、2月から売れ行きが伸び始め、製作者を1人から3人に増員した。従業員は「1日20~30枚を店頭販売しているがすぐに完売。供給が追い付かない」と話す。
 河村たかし市長も記者会見で色鮮やかな有松・鳴海絞のマスクを着用。「気分が上がる」と発言し、インターネットなどで話題となっている。

岡山県総社市で生産されるデニムマスク(総社市提供)

岡山県総社市で生産されるデニムマスク(総社市提供)

 福岡県久留米市の織物「久留米織」から着想を得た「侍マスク」も人気だ。衣服や雑貨を扱う「ロォーリング社」(同県大刀洗町)が極細木綿と絣(かすり)の糸を絡ませ、柔らかい風合いに仕立てた。眼鏡が曇らないように頬骨にフィットする設計で、口紅も付きにくい。
 2月中旬の販売開始以降、1000枚以上を販売。實藤俊彦社長は「市販のマスクと違って鼻や耳が痛くなりにくいと評判だ」と話す。
 国産ジーンズ発祥の地として知られる岡山県。総社市では3月中旬、障害者が働く市内11事業所で生産されるデニム製マスクの販売支援などを始めた。障害者就労支援事業として、購入予約を代行して受け付けている。
 価格は、市役所窓口なら1枚400円、ネット通販なら1000円(送料込み)。既に11万枚以上の注文が殺到し、これまで1200枚が販売された。市福祉課の担当者は「障害者雇用で事業所の製品が評価されることは、障害者の生活の質の向上につながる」と話している。(2020/04/15-13:31)

2020.04.15 13:31Nation

Unique Face Masks Catching On in Japan amid Virus Crisis


Cloth face masks featuring traditional craft techniques in various regions in Japan are selling well while shortages of single-use masks continue amid the new coronavirus outbreak.
   The trend is contributing to revitalizing local communities. One municipality supports the production of such cloth face masks by disabled people.
   In the central Japan city of Nagoya, face masks made from "Arimatsu, Narumi shibori" traditional tie-dye fabric are proving popular.
   A Nagoya store that makes such handmade face masks from two to three years ago says it has increased the number of makers to three from one after sales started rising in February.
   "We put 20 to 30 face masks on sale at the store daily, and they sell out immediately," said a worker at the store, Hisada. "We can't keep up with the demand."

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