2020.04.17 11:25Nation

「分厚さ」実感、「寄付」の声も 東京で布マスクの配布始まる―全世帯に2枚投函

布マスクをポストに入れる郵便配達員=17日午前、東京都世田谷区

布マスクをポストに入れる郵便配達員=17日午前、東京都世田谷区

 安倍晋三首相が表明した布マスクの全世帯配布が17日、東京都内で始まった。郵便局員が各戸のポストに2枚ずつ投函(とうかん)し、洗濯方法などを記した案内文とともに国民に配られた。
 東京23区で最も人口の多い世田谷区の郵便局では同日午前、局員らがオートバイにマスクを積み込んで出発し、次々とポストに入れた。同区駒沢の戸建て住宅でビニールに包まれたマスクを受け取った女性(81)は「思った以上に分厚い」と笑顔。実際に着用し、「もう少し大きい物が欲しかったが、文句は言えない」と語った。
 4人家族という女性(34)は「家にマスクの在庫があるので寄付を考えている」と話し、開封を控えた。配達中の男性局員は「思ったよりかさばり、一度に持てる量に限りがある」と説明した。

各世帯に配布する布マスクを、バイク荷台の配達ケースに積み込む郵便局員=17日午前、東京都世田谷区の世田谷郵便局

各世帯に配布する布マスクを、バイク荷台の配達ケースに積み込む郵便局員=17日午前、東京都世田谷区の世田谷郵便局

 今後、ほかの自治体や道府県での配布も順次始まる。日本郵便によると、当面は感染者数が多い都市部での配達が中心になるとみられる。
 布マスクは1枚200円程度で、必要量の確保と配布に掛かる経費は約466億円に上る。多額の国費投入には与野党から批判や疑問の声が相次ぎ、「アベノマスク」などともやゆされた。
 フリーマーケットアプリ大手メルカリや、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」を運営するヤフーは、配布される布マスクの出品を禁止している。(2020/04/17-11:25)

2020.04.17 11:25Nation

Govt-Issued Face Mask Delivery Begins in Tokyo


The distribution of cloth face masks from the Japanese government to every household in the country in an effort to fight the novel coronavirus began in Tokyo on Friday.
   Post office mail delivery personnel in Setagaya Ward, which has the largest population among the 23 wards in the capital, carried loads of masks on motorbikes. They dropped off two masks and an information sheet containing instructions on how to wash the protective items into each mailbox.
   "It's thicker than I thought," an 81-year-old woman in the Komazawa district of the ward said as she retrieved the face masks delivered to her house in a plastic bag.
   "I wanted something slightly bigger, but I shouldn't complain," the woman said as she tried a mask on.
   "We have enough masks at home, so I am thinking about donating" the government-issued cloth masks, a 34-year-old woman in a family of four said.

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