3月の訪日客93%減少 下落幅最大、コロナ響く
日本政府観光局が15日発表した3月の訪日外国人数(推計値)は前年同月比93.0%減の19万3700人と激減した。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がり、日本政府などが入国規制を強化。このため、下落幅は2月(58.3%減)から急拡大し、東日本大震災直後の2011年4月(62.5%減)を上回り、過去最大となった。
訪日客が20万人を下回るのは1989年2月以来。当時の訪日客数は年間283万人で、19年(3188万人)の10分の1以下だ。日本人も旅行を控えており、観光業界への打撃は深刻化している。
国・地域別では、中国が98.5%減、韓国が97.1%減となり、台湾、タイ、マレーシアも9割を超える減少だった。米国は87.0%減、欧州もイタリアが90.0%減など軒並み大幅なマイナスとなった。田端浩観光庁長官は「世界的に人の動きが止まっている。極めて厳しい状況だ」と語った。
4月以降も回復の見込みは立たない。全日本空輸や日本航空は旅客需要の減少などを受けて大幅減便に踏み切っており、5月の国際線についても運航本数を事業計画比で9割減らす方針を示している。(2020/04/15-18:36)
Foreign Visitors to Japan Log Record Drop in March
The number of foreign visitors to Japan in March plunged 93.0 pct from a year before to 193,700 due to the coronavirus crisis, marking a record monthly drop, government data showed Wednesday.
The decrease is far larger than the 58.3 pct fall in February and the drop of 62.5 pct logged in April 2011 in the wake of the huge earthquake and tsunami that mainly hit northeastern Japan, according to estimates by the Japan National Tourism Organization.
Behind the latest plunge were strict travel restrictions imposed by Japan and other countries in response to the COVID-19 pandemic.
The estimates showed that the number of visitors from mainland China plummeted 98.5 pct. The number slumped 97.1 pct for South Koreans and 87.0 pct for visitors from the United States.
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