2020.04.11 21:16Nation

繁華街一転、シャッター多数 「マスクしか売れない」―東京・アメ横

東京都の要請を考慮し、午後8時で閉店した居酒屋=11日夜、東京都台東区

東京都の要請を考慮し、午後8時で閉店した居酒屋=11日夜、東京都台東区

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、7都府県に緊急事態宣言が発令されてから初の週末を迎えた。東京・上野のアメ横商店街(台東区)や周辺の繁華街は11日、土曜日にもかかわらず多くの店がシャッターを閉め、かつての活況は見る影もなかった。
 商店街のメインストリートでは、鮮魚店や土産物店の多くが「休業」の張り紙を残して閉店。宣言前の通りは埋め尽くすほどの人混みだったが、今はハトが降り立ち、地面をつつく様子が見られた。
 雑貨店や化粧品店の中には「マスク入荷」と書かれた看板を掲げている店舗も。中華料理の屋台の店員は、おもむろに引き出しからビニール包装のマスクを出し、「50枚で3050円」と売り込みを始めた。

閑散とする上野・アメ横商店街=11日午後、東京都台東区

閑散とする上野・アメ横商店街=11日午後、東京都台東区

 革製品店を営む千葉速人さん(65)は「通常の1割くらいしか来ていない」とこぼす。「店によっては『マスクしか売れない』と話す人もいる」と苦笑しつつ「緊急事態が終わったらアメ横はどうなっているのか想像もつかない」と声を落とした。
 午後8時、上野駅に程近いガード下の天ぷら居酒屋「かっちゃん」はのれんを下ろし、この日の営業を終えた。通常は午後10時まで開いているが、東京都の要請に従い閉店時間を早めた。
 店長の小松活也さん(36)は「きょうの売り上げは5分の1。街全体が暗く、暇で時間が長い」と諦めの表情。「営業すること自体に罪悪感はあった」としつつも「常連客も来てくれる。できる限り店を開け続けたい」と力を込めた。(2020/04/11-21:16)

2020.04.11 21:16Nation

Tokyo Shopping Street Sees Quiet Weekend under Emergency Declaration


A popular shopping street in Tokyo began a quiet weekend on Saturday as most stores closed shutters after a state of emergency was declared for the Japanese capital and other urban areas in the country to contain the coronavirus.
   Many of fresh fish shops and gift stores were closed in the Ameyoko street in Tokyo's Ueno district, which had been packed with shoppers until the emergency declaration was issued on Tuesday.
   Some grocery stores and cosmetic shops placed signboards reading, "Masks Available."
   A worker at a Chinese food vendor was seen selling packs of face masks, saying, "3,050 yen for 50 face masks."
   "Shopper traffic is only about 10 pct of the usual levels," said Hayato Chiba, a 65-year-old owner of a leather goods shop.

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