日韓、シャトル外交を継続 入国手続き円滑化へ―岸田・尹氏、最後の首脳会談
【ソウル時事】岸田文雄首相は6日、韓国・ソウルの大統領府で尹錫悦大統領と会談した。日韓首脳の相互訪問「シャトル外交」を継続する重要性を共有。来年の日韓国交正常化60周年を見据え、関係強化と人的交流の拡大を続ける方針を確認した。
首相は自民党総裁選後に退陣するため、今回が尹氏と最後の首脳会談となる見通し。
両首脳は「大きく飛躍した日韓関係の果実を双方の国民が実感できるようにすることが重要だ」との認識で一致。首相は会談後、記者団に「両国の首脳が頻繁に往来し、率直な議論を続けることが不可欠だ」と強調し、日本の新政権発足後も両国関係のさらなる改善の取り組みが必要になるとの考えを示した。
人的交流に関しては、双方の国民の入国手続きの円滑化に向けて具体策を検討することで合意した。双方の観光客らが出発地で事前に入国審査を済ませる制度の導入が念頭にある。
両国は会談に合わせ、第三国での有事の際に互いの国民を保護するための協力覚書を締結した。
会談で両首脳は「自由で平和な統一された朝鮮半島」を目指す立場を再確認。北朝鮮の核・ミサイル開発に米国を含む3カ国で連携して対処する方針を重ねて申し合わせた。ロシアと北朝鮮の軍事協力についても懸念を示した。首相は「現下の戦略環境で、日韓の連携は地域の平和と安定に不可欠だ」と指摘し、尹氏は日本人拉致問題解決へ支持を伝えた。
首相は「日韓間にはさまざまな歴史や経緯もあるが、未来に向けて協力することが重要だ」と表明。韓国大統領府によると、元徴用工問題について、首相は「心が痛む」と改めて言及した。(2024/09/06-20:39)
Kishida Affirms Shuttle Diplomacy in Last S. Korea Trip as PM
Japanese Prime Minister Fumio Kishida discussed Friday with South Korean President Yoon Suk-yeol the importance of continuing "shuttle diplomacy," in what was likely his last summit with Yoon.
In addition to reaffirming the significance of mutual visits by Japanese and South Korean leaders, Kishida and Yoon also agreed that the two neighboring countries will continue to strengthen relations and expand people-to-people exchanges ahead of the 60th anniversary of the normalization of their diplomatic relations next year.
Kishida is set to resign after the Sept. 27 leadership election for the ruling Liberal Democratic Party.
In the meeting at the South Korean presidential office in Seoul, the two leaders shared the view that it is important for the people of both countries to feel the fruits of their bilateral relationship, which has made a great leap forward.
"It is essential for the leaders of the two countries to visit each other frequently and continue frank discussions," Kishida told reporters after the meeting, adding that efforts to further improve the bilateral relations will be necessary even after his successor takes office.
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