2024.08.01 07:07Nation

自民に「コバホーク」待望論 刷新期待、ちらつくベテラン―総裁選

 自民党総裁選で小林鷹之前経済安全保障担当相(49)の出馬に期待する声が出ている。衆院当選4回ながら閣僚経験がある小林氏に刷新イメージを重ね合わせているためだ。ただ、手腕は未知数でベテランの影もちらつく。
 「いつか国のかじ取りを担えるよう研さんを積んでいるつもりだ。今は政治家としての力を高めていく」。小林氏は26日のBS11番組で、総裁選出馬について尋ねられると、肯定も否定もしなかった。
 小林氏は財務官僚出身で、旧民主党政権時に野党だった自民党の公募に応じ政界入り。実務家肌で物腰も柔らかく、党内で敵は少ないと評される。二階派に所属している。
 名前の「鷹」から「コバホーク」とも呼ばれる小林氏が総裁候補と目され始めたのは今春以降。派閥裏金事件で自民批判が渦巻く中、「若手に人材がいることをアピールすべきだ」との党内世論に押し上げられた格好だ。二階派に限らず、選挙に不安を抱える若手からは「党が変わったと思われるチャンス」(茂木派)、「刷新感が大事だ」(安倍派)との期待が高まる。
 ネックは知名度だ。「次の総裁」を尋ねる世論調査では上位から大きく引き離されており、重鎮は「騒いでいるのは永田町だけ。国民はほとんど知らない」と党内外のギャップの存在を指摘する。
 待望論はベテランからも出ており、筆頭格は麻生派の甘利明前幹事長。党の経済安保政策の元締め的存在で、小林氏を「逸材だ」と引き立ててきた。二階派ベテランも「思い切って出ればいい」と話す。ただ党内には「ベテランの影響力を拡大する道具にされかねない」(中堅)と警戒する向きもある。
 小林氏に近い若手は「ベテランに引っ張られるのではなく、中堅・若手で支えられるかがポイントだ」との見方を示した。(2024/08/01-07:07)

2024.08.01 07:07Nation

Young Lawmaker Being Pushed as Potential LDP Leader


Some members of Japan's ruling Liberal Democratic Party hope that Takayuki Kobayashi, a relatively young former bureaucrat, will run in the party's leadership election expected to take place next month.
   They believe that electing Kobayashi, 49, as LDP president will help convince voters to think that the party has been able to reform itself following its high-profile political funds scandal.
   Kobayashi did not confirm or deny that he would run in the leadership race when he appeared on television late last month.
   "I'm making efforts to take the helm of the country someday. I'm focusing on increasing my capability as a politician at the moment," he said.
   He has been elected to the House of Representatives, the lower chamber of parliament, four times and served in cabinet posts including economic security minister.

最新ニュース

写真特集

最新動画