黒崎さん家族、引き渡し求める書簡 「一日一日が地獄」―筑波大生不明事件
【サンパウロ時事】フランス留学中だった筑波大生の黒崎愛海さんが2016年12月から行方不明になっている事件で、黒崎さんの家族が交際相手だったチリ人のニコラス・セペダ容疑者のフランス引き渡しを審理するチリ最高裁に宛てた書簡が6日までに明らかになった。黒崎さんの母親は「お願いします。ニコラスにフランスでの捜査を受けさせてください」と引き渡し許可を強く求めた。
書簡は1月13日付で「家族の思い」と題し、日本語で書かれており、「24時間、愛海の写真を肌身離さず胸に抱き、『どこにいるの?帰ってきて、無事でいて』と祈っています。一日一日が地獄で身も心も崩壊しています」と苦しい心境を吐露。容疑者が交際中に黒崎さんや家族にうそをつき続けてきたとした上で、「愛海がどこに隠されているのか、知っているのは地球上でただ一人、ニコラスだけです」と強調した。
その上で、チリ最高裁には「国や法律の前に、同じ人間として最善の判断をしてください。できることなら私の命を差し出します」と訴えた。
一方、黒崎さんの二人の妹は「姉の人生を台無しにされ、家族がこんなにも苦しんでいる中、犯人はいまだのうのうと生きているという現実が憎くてたまらない」「この三年間、私たち家族が姉のことを思っていなかった日はありません。戻ってきてほしい」とつづった。
仏当局から殺人容疑で国際手配されているセペダ容疑者の引き渡しの可否をめぐるチリ最高裁での第一回審理は5日に行われ、同容疑者も出廷。審理は月内にあと3回開かれ、結審する予定。(2020/03/07-07:24)
Missing Japanese Student's Family Asks Chile to Turn In Suspect
The family of Japanese student Narumi Kurosaki, who went missing while studying in France in December 2016, has called on Chile's Supreme Court to transfer a Chilean suspect to France.
A letter by the family to the court was made available by Friday. The court is deliberating the possible transfer to France of Nicolas Zepeda Contreras, the suspect and the victim's former boyfriend.
"Please, I beg you to have Nicolas investigated in France," the mother of the University of Tsukuba student wrote in the letter.
Titled the wishes of the family and dated Jan. 13, the letter is written in Japanese.
"We carry pictures of Narumi with us 24 hours a day, wondering: 'Where are you? Come home. Please be safe,'" the letter read. "We're in hell every day, and our bodies and hearts are in collapse."
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