デブリ取り出し装置を公開 10月までに試験採取―東電
東京電力は28日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)を取り出すための装置を、神戸市内で報道陣に公開した。今後、現場への設置作業などを進め、10月までに数グラム程度の試験的採取を開始するという。
装置は、デブリを取り出すための釣りざおのような部分と、放射性物質が外に漏れないよう全体を密閉する箱などで構成。約9~22メートルに伸縮する構造のさおを原子炉側面から進入させ、先端から、はさみ型の器具がついたケーブルを垂らして物をつかむ。
ケーブルの先にはカメラが付いており、さおを伸縮させたり回転させたりして、目標に合わせることができる。ただ、さおの操作は人が遠隔で行う必要もあり、取り出し開始から完了までの一連の作業に約2週間かかるという。
デブリ取り出しは当初2021年中の予定だったが、新型コロナウイルスの影響による準備の遅れや、取り出しの進入経路の確保に時間がかかり3度延期されている。(2024/05/28-19:37)
TEPCO Shows N-Plant Debris Removal Device to Press
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc. unveiled to the press Tuesday a device to extract nuclear fuel debris from the meltdown-stricken No. 2 reactor of its Fukushima No. 1 nuclear power plant in northeastern Japan.
The plant operator is set to install the device at the reactor and begin collecting several grams of debris on a trial basis by October.
The device, unveiled in the western Japan city of Kobe, comprises a component resembling a fishing rod to retrieve debris and a sealed box to prevent the leakage of radioactive materials.
The rod, which can expand from about 9 meters to 22 meters, will be inserted from a side of the reactor to dangle a cable with a scissors-shaped tool which can grab debris.
A camera is equipped at the end of the cable, and the rod can be extended or rotated for precise targeting adjustments.
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