日中韓首脳、協力を活性化 定期化も、北朝鮮「平和と安定利益」―FTA交渉加速へ議論
【ソウル時事】岸田文雄首相、中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領は27日(日本時間同)、韓国・ソウルの青瓦台迎賓館で会談した。日中韓首脳会談(サミット)が約4年半ぶりの開催となったことを踏まえ、協力を再活性化する必要性を確認。共通の課題である少子高齢化対策や経済・貿易など6分野での実務連携を盛り込んだ共同宣言を採択した。
サミットは2019年12月以来で、定期開催で合意した。次回は日本で開かれる。
共同宣言では核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応に関し「朝鮮半島の平和と安定が共通の利益となる」と強調。朝鮮半島の非核化については「それぞれの立場を強調した」との表現にとどめた。
3首脳は共同記者発表に臨み、岸田首相は拉致問題解決に向けた支援を求め「理解を得た」と説明した。尹大統領は「北朝鮮の非核化に努めることが重要だ」と指摘。李首相は会談で「半島の平和と安定を維持しなければならない」と語った。
中国が交渉再開を求める3カ国の自由貿易協定(FTA)については、共同宣言に「自由で公正なFTAの実現に向け、交渉を加速するための議論を続ける」と明記した。
岸田首相は会談で、ロシアのウクライナ侵攻にも言及。地域を問わず「力による一方的な現状変更の試みは認められない」と語り、中国をけん制した。(2024/05/27-16:34)
Japan, China, S. Korea Leaders Agree on Future-Oriented Ties
Leaders of Japan, China and South Korea on Monday adopted a joint declaration vowing a future-oriented cooperation between the three nations in the economic field, personnel exchanges and other areas.
The joint declaration was adopted at a meeting held on the day at the Blue House presidential office in Seoul between Japanese Prime Minister Fumio Kishida, Chinese Premier Li Qiang and South Korean President Yoon Suk-yeol.
The previous summit among the three East Asian nations was back in December 2019.
At Monday's meeting, the ninth of its kind, the leaders agreed to hold talks on a regular basis.
Reaffirming their commitment to maintain international order based on the rule of law and international law, the leaders in their joint declaration vowed that their countries will work together in six areas, including climate change, and science and technology.
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