北朝鮮、日本アニメ制作関与か　サーバーからファイル―米分析

　【ワシントン時事】米国の北朝鮮分析サイト「３８ノース」は２２日、日本や米国のアニメ制作に北朝鮮のアニメーターが関与した疑いがあると明らかにした。北朝鮮が管理していたとみられるクラウドサーバーに、これらアニメの関連ファイルなどが保管されていたという。
　３８ノースによると、関与が疑われるのは、７月放送予定のＴＶアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」のほか、米アニメ「インビンシブル」などの作品。札幌市のアニメ制作会社の名前が入ったファイルもあったという。
　サーバーからは、中国語や朝鮮語のコメントが記載されたアニメの画像などが見つかった。解析した米シンクタンク「スティムソン・センター」のマーティン・ウィリアムズ上級研究員は、米政府に制裁を科されている平壌拠点のアニメ制作会社が関与した可能性があると分析している。
　ウィリアムズ氏は、日米の制作会社が「北朝鮮アニメーターに下請けに出されていたことを知っていた証拠はない」と強調。サーバーには北朝鮮と国境を接し、同国のＩＴ技術者が多く住んでいるとされる中国遼寧省からアクセスがあった。（2024/04/23-10:10）

North Korean animators may be involved in the production of some Japanese and U.S. animated shows, the 38 North website said Monday.
   According to the website providing analysis of North Korea, files related to the shows were found to be saved in an internet cloud server believed to be managed by the country.
   Shows with suspected North Korean involvement include the Japanese television anime series "Dahliya In Bloom," scheduled to air in July, and the U.S. animated series "Invincible." Some files in the cloud server carried the name of an animation studio based in the northern Japan city of Sapporo.
   The cloud server contained anime images inscribed with comments in Chinese and Korean.
   Martyn Williams, a senior fellow at the U.S. think tank Stimson Center who analyzed the cloud server, said that a Pyongyang-based animation studio subject to U.S. sanctions may be involved in the production of works.