500年後は全員「佐藤さん」? 夫婦同姓続いた場合―人口は28万人・東北大試算
現行の夫婦同姓制度を続けると、約500年後に日本人全員の名字が「佐藤」になる。こんなシミュレーション結果を、東北大高齢経済社会研究センターの吉田浩教授(加齢経済学)がまとめた。
吉田教授は、厚生労働省の人口動態統計や、電話帳などから各姓の人口割合などをまとめた「名字由来net」の情報を基に、日本で最も多い姓「佐藤」の全人口における割合が2023年は1.53%だったと推計。佐藤姓の22~23年の増加率0.83%が今後も続く想定でシミュレーションしたところ、2531年に日本人全員が佐藤姓になった。
選択的夫婦別姓を取り入れた場合も検討。労働組合の中央組織、連合が行ったアンケート調査を参考に、結婚後に夫婦同姓を志向する割合を39.3%と仮定した場合、全員が佐藤姓になるのは3310年で、約800年遅くなった。
ただ、国立社会保障・人口問題研究所が発表した人口推計を基にした吉田教授の試算では、2531年の日本の人口は約28万人、3310年にはたったの22人だった。
吉田教授は、育児休業や事実婚カップルへの支援などを充実させたスウェーデンなどと比較し、「日本では婚姻と出生が結び付いている。名字を変えずに結婚できるなど、もっと結婚が気軽なものであれば出生率も上がるのではないか」と指摘している。(2024/04/10-14:19)
Sato Could Be Everyone's Surname in Japan in 500 Years: Study
Sato could be the surname of everyone in Japan in about 500 years if the country maintains its current system requiring married couples to have the same surname, a study has showed.
The study was conducted by Hiroshi Yoshida, a professor at Tohoku University's Research Center for Aged Economy and Society, using the Japanese health ministry's demographic statistics and data from a surname-related information website called "Myoji-yurai.net."
According to the study, Sato was the most common surname in Japan in 2023, accounting for 1.53 pct of the country's population. The proportion of people with the surname increased 0.83 pct from the previous year.
If the proportion of people with the surname continues to increase at the same rate, Sato is projected to be everyone's surname in 2531.
If the country adopts a dual-surname system and 39.3 pct of married couples use different surnames, the timing of Sato dominating the country is estimated to be delayed by about 800 years to 3310.
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