新型H3、打ち上げ成功 失敗から1年、「満点」―小型衛星を軌道に・JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前9時22分55秒、新型ロケット「H3」2号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。約1年前の1号機で着火しなかった第2段エンジンも正常に燃焼し、目標の軌道に到達。搭載していた小型衛星を投入した。山川宏理事長は記者会見で「ロケットは計画通り飛行し、所定の軌道に投入された」と述べた。今回の打ち上げ成功で、日本の宇宙開発への信頼回復が期待される。
開発責任者のJAXA・岡田匡史プロジェクトマネジャーは会見で打ち上げについて「満点」と評価。その上で「これからが勝負。宇宙の軌道というよりも事業の軌道に乗せられるようにしっかりと育てていきたい」と強調した。
H3は、JAXAと三菱重工業が開発を進めている2段式液体燃料ロケット。第1段に新型液体燃料エンジンを導入して打ち上げ性能を向上させる一方、部品数の削減や民生品の積極採用などにより、従来のH2Aから大幅なコストダウンを図る。(2024/02/17-17:48)
Japan Successfully Launches H3 Rocket
The Japan Aerospace Exploration Agency, or JAXA, successfully launched the second unit of its new H3 rocket carrying two small satellites Saturday.
The second unit lifted off from the Tanegashima Space Center on the island of Tanegashima in Kagoshima Prefecture, southwestern Japan, at 9:22:55 a.m.
While the maiden launch of the H3 rocket last year ended in failure because the first unit's second-stage engine did not ignite, combustion of the engine in the second unit went smoothly as planned Saturday, allowing the rocket to reach the planned trajectory.
The small satellites also successfully entered orbit.
"The rocket has flown as planned and entered the predetermined orbit," JAXA President Hiroshi Yamakawa told a press conference.
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