ダイハツ、開発期間4割延長 試験人員は7倍増に―認証不正で再発防止策
ダイハツ工業の奥平総一郎社長は9日、国土交通省を訪れ、認証不正に関する再発防止策を斉藤鉄夫国交相に提出した。防止策には、開発日程を従来に比べ4割延長することや、車両の安全性などを確認する試験担当人員を6月をめどに7倍に増強することを盛り込んだ。組織の風通しをよくするため、部門間の人事交流を活発にすることも明記した。
奥平社長は斉藤国交相に対し、「再発防止策をしっかり実行し、正しい仕事ができる会社にしたい」と述べた。斉藤氏は「従業員を不正行為に追い込んだ会社の体制、体質と決別して一刻も早い再生を目指してほしい」と要請した。
不正を調査した第三者委員会の報告書では、短期開発への過度なプレッシャーが現場に課せられ、上司に相談しにくい雰囲気だった企業風土が問題視された。再発防止策には「上位者に対する意見具申の抑圧」を一掃するため、管理職が「思いやりのある人との接し方」を学ぶ研修や、親会社のトヨタ自動車とダイハツのトップ同士による定期交流も盛り込んだ。
外部弁護士や若手リーダーらで構成する社長直轄の改革推進部を3月に設置し、再発防止策の実行状況を検証する。(2024/02/09-19:55)
Daihatsu Reports Measures to Prevent Test Fraud Recurrence
Daihatsu Motor Co. President Soichiro Okudaira submitted to Japanese transport minister Tetsuo Saito on Friday a report on measures to prevent any recurrence of vehicle safety testing fraud at the automaker.
The measures include extending vehicle development periods by 40 pct and increasing sevenfold by June the number of personnel for safety tests. Also included is the promotion of personnel exchanges among divisions to create an open atmosphere across the company.
"We want to implement recurrence prevention measures firmly and make the company capable of doing its job properly," Okudaira told the minister.
The transport ministry had ordered Daihatsu on Jan. 16 to improve its practices under the road transport vehicle law, telling the Toyota Motor Corp. unit to report prevention measures within a month.
Toyota plans to reshuffle Daihatsu's management, with an announcement expected for next week.
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