政府、トマホーク購入へ米と調整 反撃能力に活用、最大500発
政府は、米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を2027年度までに最大500発を購入する方向で、米側と調整に入った。政府関係者が30日、明らかにした。政府は年末までに見直す安全保障関連3文書に、敵のミサイル基地などを攻撃する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有明記を目指しており、トマホークの活用を想定する。
米軍が配備しているトマホークは1991年の湾岸戦争で初めて実戦投入され、最近ではシリアでの攻撃などに使用された。地上や海上から発射可能で、射程は1000キロを超える。全地球測位システム(GPS)を搭載し、ピンポイントで目標を攻撃できる。
岸田文雄首相は11月13日にカンボジアのプノンペンで米国のバイデン大統領と会談し、防衛力を抜本的に強化する方針を伝えた。この際、トマホーク購入も協議したとみられる。
防衛省は、敵の射程圏外から攻撃できる長射程のスタンド・オフ・ミサイルとして国産の「12式地対艦誘導弾」の射程をさらに伸ばす改良を行っている。ただ、運用開始は26年度以降となる見込みだ。配備が遅れる可能性も指摘されており、トマホークを導入して、反撃能力を早期に確保したいとの狙いもある。(2022/11/30-15:42)
Japan in Talks with U.S. to Purchase Tomahawk Cruise Missiles
The Japanese government is in talks with the United States to purchase up to 500 U.S.-made Tomahawk cruise missiles by fiscal 2027, Japanese government sources said Wednesday.
The Japanese government is considering introducing Tomahawk missiles as part of efforts to acquire counterstrike capabilities against enemy bases, the sources said.
Tomahawks have a range of over 1,000 kilometers and can be fired from land or sea. Featuring a GPS system, the missiles are capable of surgical strikes.
The U.S. military first used the missiles in combat during the 1991 Gulf War. They were recently used for U.S. strikes in Syria.
Japanese Prime Minister Fumio Kishida and U.S. President Joe Biden are believed to have discussed Tokyo's plan to acquire Tomahawk missiles at a summit in Phnom Penh, Cambodia, on Nov. 13.
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