電動車利用にポイント制度 CO2削減量に応じ付与―環境省検討
環境省は、電気自動車(EV)など電動車の所有者を対象に、二酸化炭素(CO2)の削減量に応じてポイントを付与する制度の検討に着手した。CO2の排出を抑えた電動車への買い替えや、環境に配慮した運転への意識向上を促すのが狙い。2023年度に実証実験を実施し、24年度以降の制度導入を目指す。
対象はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)、ハイブリッド車(HV)など。燃費を意識した運転や、再生可能エネルギーを活用した充電を通じ、ガソリン車に比べて削減されるCO2排出量に対しポイントを付与する。
制度に参加する車両のCO2削減量を全地球測位システム(GPS)や充電スポットから集めたデータで算出し、国が認証する「J―クレジット制度」を活用して売却する仕組みを想定。売却益は車両ごとの削減量とひも付けされ、ポイント事業者を通じて所有者に還元される。ポイントは小売店や飲食店、ネットショッピングなどで利用できる。
政府は35年までに乗用車の新車販売の100%を電動車にする目標を掲げているが、22年度上半期は45.6%、EVのみでは1.9%にとどまっている。環境省は、ポイント還元を電動車や環境に配慮した運転の普及の呼び水にしたい考え。企業からポイントの原資の一部を募ることも検討している。(2022/11/27-06:57)
Japan Eyes Reward Points for Electrified Vehicle Owners
Japan's Environment Ministry is considering creating a system to grant reward points to owners of electrified vehicles for the amounts of carbon dioxide emissions they reduce by using the vehicles.
The ministry hopes that the system will give vehicle owners an incentive to switch to electrified models and improve the fuel efficiency of their vehicles through careful driving, officials said.
The ministry plans to hold a demonstration test in fiscal 2023 starting next April, aiming to launch the system as early as fiscal 2024.
The system will cover electric vehicles, as well as gasoline-electric hybrid and plug-in hybrid vehicles.
Reward points would be granted according to the amounts of CO2 emissions the owners reduced through fuel-efficient driving and battery charging using renewable energy, compared with emissions from gasoline vehicles.
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