2022.03.03 08:24Nation

国連総会、ロシア非難決議採択 賛成141、反対5―国際社会での孤立浮き彫りに

 【ニューヨーク時事】ロシアによるウクライナ侵攻を受け緊急特別会合を開いていた国連総会(193カ国)は2日(日本時間3日)、侵攻を国連憲章違反だと断じ、軍部隊の即時撤退などを求める対ロシア非難決議案を賛成141の圧倒的多数で採択した。反対は5カ国にとどまり、ロシアの国際社会での孤立を浮き彫りにした。棄権は中国やインドなど35カ国だった。
 総会決議に法的拘束力は無いが、ロシアによる拒否権行使で非難決議採択に至らなかった安全保障理事会に代わり、世界の総意としてウクライナ支持を鮮明に打ち出した。2014年のウクライナ南部クリミア半島のロシア併合を無効とする総会決議では、賛成は100カ国。今回はそれを41上回る結果で、米欧などが目指していた「ロシアの行為は許されない」という強い政治的メッセージを示すことに成功した形だ。
 「ウクライナに対する侵攻」と題された決議は日本を含む96カ国が共同提案国となった。侵攻について「最も強い言葉で遺憾の意を表する」と明記。ベラルーシに対しても「違法な武力行使に関与」しているとして「遺憾」を示した。核戦力の態勢強化決定も「非難」し、ロシアによるウクライナ東部地域の「独立承認」を取り消すことや、人道支援提供の安全確保などを求めている。(2022/03/03-08:24)

2022.03.03 08:24Nation

U.N. Adopts Resolution Rapping Russia's Invasion of Ukraine


The U.N. General Assembly adopted on Wednesday a resolution condemning Russia's invasion of Ukraine, demanding the immediate withdrawal of its troops from the Eastern European country.
   The resolution, cosponsored by 96 countries, received 141 votes in favor and five against, indicating Russia's growing isolation in the international community.
   The five opponents were Russia, Belarus, North Korea, Syria and Eritrea. China, India and 33 others abstained from voting.
   Although the resolution, which denounces Russia's invasion as a violation of the U.N. Charter, has no biding power, it clearly shows the worldwide support for Ukraine.
   The resolution also criticizes Belarus for its involvement in the incursion.

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