ロシア侵攻なら「厳しい代償」　中国の「経済的威圧」懸念―Ｇ７外相会合閉幕

　【リバプール（英国）時事】英中部リバプールで行われていた先進７カ国（Ｇ７）外相会合は１２日、ロシアがウクライナに侵攻すれば「厳しい代償を払うことになる」とし、強力な経済制裁を警告する共同声明を発表して閉幕した。ウクライナ国境には１０万人規模のロシア軍が集結しているとみられ、Ｇ７は侵略阻止に向け一致した姿勢を示した。
　トラス英外相は１２日の記者会見で、「ロシアによるウクライナへのいかなる侵攻も極めて重い結果を招くことを（Ｇ７は）明確にしている」と強調した。英政府によると、会合ではロシアに対する大規模で効果的な制裁措置が議論された。
　共同声明はロシアに対し、緊張の段階的緩和と外交的手段による問題解決を目指すよう求めた。米政府はドンフリード国務次官補（欧州・ユーラシア担当）を１３～１５日の日程でウクライナとロシアに派遣し、両国政府高官と協議する。
　会合では中国に関連し、新疆ウイグル自治区の人権侵害問題や台湾海峡の平和と安定などが議論された。共同声明とは別の議長声明で、中国の「威圧的な経済政策」に懸念を表明した。
　中国をめぐっては、途上国へのインフラ構築支援を拡大する一方、相手国を借金漬けにして影響力を強める「債務のわな」が問題視されている。トラス氏は記者会見で「われわれが望むのは同志国や自由を愛する民主主義国家で投資、経済貿易の範囲を広げることだ」と述べ、中国に対抗して途上国支援を強化する考えを明らかにした。（2021/12/13-14:53）

The Group of Seven foreign ministers Sunday warned that Russia will have to pay "severe cost" if it invades Ukraine.
   In a joint statement issued after their two-day meeting to Sunday, the ministers said they "are united in our condemnation of Russia's military buildup and aggressive rhetoric toward Ukraine."
   "Russia should be in no doubt that further military aggression against Ukraine would have massive consequences and severe cost in response," said the statement focusing on the two countries.
   The G-7 meeting in Liverpool, England, brought together Britain, Canada, France, Germany, Italy, Japan and the United States plus the European Union.
   British Foreign Secretary Liz Truss told a news conference Sunday that the G-7 has made clear that any invasion of Ukraine by Russia would have grave consequences.