無症状でも3割に後遺症 長期化顕著、1年後も4%―コロナ感染・世田谷区報告
新型コロナウイルスに感染したが無症状だった場合でも、約3割に後遺症が出ることが東京都世田谷区の調査で分かった。長期化の傾向も顕著で、後遺症が出た人の約4%が1年後も苦しんでいた。今夏の「第5波」は過去最大の流行となったが、感染中は発症していなくても、一定の割合で後から症状が出る恐れがある。
世田谷区は9月、4月15日時点での区保健所への発生届を基に実施したアンケートの速報値を公表。約3700人が回答していたが、区は今月、このアンケートを詳細に分析した調査報告書をまとめた。
後遺症が出たのは全体の48.1%で、女性54.3%、男性41.9%だった。感染中の症状別に見ると、無症状者の27.5%が後遺症を訴えた。軽症者は61.3%、中等症は61.2%、重症者は73.7%だった。後遺症の症状は複数回答で、基礎疾患がある場合は過半数が全身の倦怠(けんたい)感を訴え、ない場合は嗅覚障害と味覚障害を訴える割合が半数を超えた。
報告書では、後遺症が長期化する傾向も明らかになった。男性では67.7%が陽性診断日から1カ月後も症状があった。時間の経過とともに割合は低下したが、半年後は22.2%、1年後でも3.6%の人が後遺症を訴えた。女性の場合は同様に64.4%、19.3%、3.5%となった。
日常生活に3カ月以上支障がある症状を複数回答で尋ねると、最多は嗅覚障害で回答者(346人)の4割近くを占めた。他は全身の倦怠感28.0%、味覚障害21.7%、集中力の低下20.5%、睡眠障害18.5%などが目立った。嗅覚障害は20~40代の男女で、倦怠感は50代男女や70~80代の女性で特に多かった。(2021/11/27-13:32)
30 Pct of Asymptomatic COVID-19 Patients Suffer Aftereffects: Survey
Nearly 30 pct of asymptomatic COVID-19 patients suffered from aftereffects, a survey by Tokyo's Setagaya Ward found.
About 4 pct of people who had aftereffects suffered from them even as long as a year after infection, according to the survey.
The findings mean that some COVID-19 patients, though asymptomatic while infected, have aftereffects. The survey is based on an April questionnaire of about 3,700 residents.
The survey showed that 48.1 pct of COVID-19 patients suffered from aftereffects, or 54.3 pct of women and 41.9 pct of men.
The share of those who had aftereffects stood at 27.5 pct for people who were asymptomatic while infected, 61.3 pct for those with minor symptoms, 61.2 pct for those with moderate symptoms and 73.7 pct for severe symptoms.
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