それって「オリハラ」? 熱狂よそに、冷める無関心層―東京五輪
連日アスリートによる熱戦が繰り広げられる東京五輪。開幕前とは一転して盛り上がりを見せているが、五輪やスポーツに関心のない層からは冷めた声も聞かれる。ツイッター上には「#オリンピックハラスメント」や「#オリハラ」というハッシュタグ(検索用の目印)も登場した。
「五輪の話にうんざり」「職場で非国民扱いされる」。ツイッターには23日の開会式前後からこうした投稿が目に付くようになった。積極的な開催反対派というよりは、単に興味がない人が多いとみられる。
文筆家の古谷経衡さんも「盛り上がって当然」という風潮に危うさを感じている1人だ。もともとスポーツがあまり好きではなく、なぜスポーツだけが特別視されるのか疑問に思っていたという。
「W杯でもハロウィーンでも、距離を置きたいと思っている人は一定程度いる。特に今回の五輪は反対派が多かったのだから、決して少数派ではないはず」と強調。「感動の押し付けには違和感があると言い続けたい」と話す。
同調圧力に詳しい同志社大の太田肇教授(組織論)は「賛成、反対と極端に動くのが日本の特徴。一色に染まって異論が唱えにくくなる。コロナ禍で鬱屈(うっくつ)していたことも背景にあるのだろう」と分析。公共空間と仲間集団が混同され、職場などでも「なぜ五輪を見ていないんだ」といった同調圧力につながりやすいため、両者の区別が重要だと指摘した。(2021/07/29-13:56)
Enthusiasm for Tokyo Games Deemed by Some as Harassment
With the Tokyo Olympics attracting a lot of public attention in Japan, some people who are not interested in the Games, or sports in general, are feeling uncomfortable or even harassed.
As Japanese athletes pull off superb performances at the Tokyo Olympics, which opened Friday after a one-year postponement due to the new coronavirus pandemic, excitement is growing in Japan, even though many in the country had been showing opposition to the staging of the Games amid the virus crisis.
"I'm sick of Olympic talk," a person said in a Twitter post. "I'm treated as being unpatriotic at work," another Twitter post read.
Such posts with hashtags, including "#olympicharassement", started increasing on Twitter around the time of the opening ceremony for the Tokyo Olympics.
Many of the people posting such comments are believed to be those who simply have no interest in the sporting event, rather than those strongly opposing it.
最新ニュース
-
大舞台で快進撃=16歳の中田、鍵山以来―全日本フィギュア
-
気持ちぶつけて別格演技=鍵山、親子で頂点に―全日本フィギュア
-
「鉄人」高谷惣が存在感=全日本レスリング
-
18歳尾西が初制覇=全日本レスリング
-
現役復帰のボンは14位=アルペンスキー女子
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕