2021.07.28 09:23Nation

自民総裁選管、来週にも発足 日程焦点、駆け引き激化へ

 自民党は首相の党総裁任期満了(9月30日)に伴う総裁選に向け、来週にも総裁選挙管理委員会を発足させ、初会合を開く。複数の党幹部が27日、明らかにした。再選を狙う首相は総裁選を衆院選後に先送りしたい考えとみられるが、総裁選の先行を求める声もあり、日程をめぐる議論が当面の焦点となる。決定期限の8月末に向け、党内の駆け引きが激しくなりそうだ。
 総裁公選規程によると、総裁選管は党所属議員11人からなり、8月末までに総裁選日程を決定し、公表しなければならない。党執行部は党内各派からの委員推薦を週内にも締め切り、新委員の都合が付けば初会合を来週、第2回会合を8月後半に開く方向で調整している。
 初会合は委員長の互選にとどめ、2回目の会合で日程を決めることを想定している。
 9月5日の東京五輪・パラリンピック閉幕後の政治日程は窮屈だ。衆院議員任期満了が10月21日に迫る中、大会成功やワクチン接種進展の成果を掲げて衆院選を乗り切り、総裁選を無投票再選で切り抜けるのが首相の基本戦略とされる。通常なら9月中下旬に行われる総裁選については、まずは両院議員総会決定による短期の「総裁任期延長」を模索するとみられる。
 しかし、思惑通りに運ぶ保証はない。報道各社の内閣支持率は過去最低水準に落ち込み、党内では「菅首相は選挙の顔にならない」(岸田派中堅)と衆院選前の総裁交代を求める声がくすぶる。新型コロナウイルスの東京都の新規感染者数は27日に過去最多を記録。今後、感染拡大の責任を問う声が強まる可能性も否定できない。
 「総裁任期延長」に理解を得られない場合、9月中下旬の総裁選実施をいったん決めた後に衆院解散に踏み切り、総裁選を「凍結」するシナリオも取り沙汰される。ただ、執行部にも「あまりテクニカルに考えない方がいい」(幹事長)との声があり、先行きは不透明だ。(2021/07/28-09:23)

2021.07.28 09:23Nation

LDP to Gear Up for Leadership Election


Japan's ruling Liberal Democratic Party will step up preparations for a leadership election as Prime Minister Yoshihide Suga's term as LDP president expires on Sept. 30.
   The party plans to launch an election management committee that will hold its first meeting as early as next week, according to LDP executives.
   The 11-member committee needs to release an election schedule by the end of August, according to party rules.
   Suga apparently hopes that the election will be held after a poll for the House of Representatives, the all-important lower chamber of parliament, to ensure that he is re-elected, while some LDP members want the opposite.
   The committee is expected to decide on an LDP election schedule at the second meeting likely to take place in late August.

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