金子扶生さんがプリンシパル昇格　最高位ダンサー―英ロイヤル・バレエ団

　【ロンドン時事】世界最高峰のバレエ団の一つ、英ロイヤル・バレエ団は１８日、所属する日本人ダンサーの金子扶生さんを、主役級を演じる最高位の「プリンシパル」に昇格させると発表した。同バレエ団の日本人プリンシパルは、２０１６年に昇格した平野亮一さんと高田茜さん以来。過去には熊川哲也さんや吉田都さんもプリンシパルを務めた。
　ロイヤル・バレエ団が拠点とするロンドンの歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスの公式サイトによると、金子さんは１８日付で昇格し、２０日に上演される「ウィズイン・ザ・ゴールデンアワー」がプリンシパルとして初舞台となる。今シーズンはこのほか「アポロ」や「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」でも踊る予定。同団ではこれまでに「眠れる森の美女」や「くるみ割り人形」などに出演した。
　金子さんは大阪府のバレエスクールで学び、２０１０／１１年シーズンに同団に入団。１３年ソリストに昇格、１８年からプリンシパルに次ぐファースト・ソリストを務めていた。０８年に世界三大バレエコンクールの一つ、バルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞するなど、数々の賞歴を持つ。
　英国では新型コロナウイルス感染防止のロックダウン（都市封鎖）が緩和され、１７日から劇場などの屋内娯楽施設が再開したばかり。同団のケビン・オヘア芸術監督は「団員の顕著な芸術性を認めるのは常に喜ばしいことだが、ロックダウンから抜け出す時期にこのニュースを分かち合えるのは格別だ」とコメントした。（2021/05/19-07:40）

Japanese dancer Fumi Kaneko has been promoted to the highest position of principal dancer at the Royal Ballet, according to the British ballet company.
   She is the first Japanese Royal Ballet principal dancer since Ryoichi Hirano and Akane Takada, who were promoted to the position in 2016.
   Tetsuya Kumakawa and Miyako Yoshida, both from Japan, also served as principal dancers at the Royal Ballet, known as one of the world's greatest ballet companies.
   According to the website of the Royal Opera House in London, where the Royal Ballet is based, Kaneko was promoted on Tuesday and is set to make her debut as a principal dancer in "Within the Gold Hour" to be performed on Thursday.
   During the current season, she is also scheduled to perform in "Apollo" and "Dances at a Gathering".