2021.04.27 22:10Business

米取引関連損失、計３０００億円超　２１年３月期は２９％減益―野村ＨＤ

　野村ホールディングス（ＨＤ）は２７日、米顧客取引関連の損失が計３０００億円超に上るとの見通しを発表した。このうち２０２１年３月期連結決算（米国会計基準）に２４５７億円の損失を計上。同期の連結純利益は前期比２９．４％減の１５３１億円となった。
　この取引関連では既に９７％超の処理が完了。２２年３月期には約５．７億ドル（約６２０億円）の損失を見込むという。野村は３月に米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとみられる顧客との取引で２２００億円程度の損失が生じる可能性を発表していた。
　奥田健太郎グループ最高経営責任者（ＣＥＯ）はオンラインで記者会見し、「関係者に心配をお掛けした。重く受け止める」と述べた。取引の詳細や社内処分の有無はコメントできないとした上で、「経営陣としてはリスク管理を高度化することで責任を果たしたい」と強調した。
　北村巧財務統括責任者は、米顧客との取引に関連した特定銘柄の株価急落時に追加の担保が入金されず、多額の損害が生じたと説明。その後の処理に伴い、損失がさらに膨らんだと明らかにした。ただ、他に同様の取引はなく、今回の問題は「個別性の強い特殊なケースだ」と強調した。
　野村ＨＤは、同社の自己資本比率は規制の最低水準を大幅に上回るとして、「今後の業務遂行や財務健全性への問題はない」としている。（2021/04/27-22:10）

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2021.04.27 22:10Business

Nomura's U.S.-Related Loss Expected to Exceed 300 B. Yen

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Japanese brokerage giant Nomura Holdings Inc. said Tuesday that it now expects its loss from transactions with a U.S. client to exceed 300 billion yen.
Of the loss, the company booked 245.7 billion yen, or around 2.3 billion dollars, in its earnings statement for the year that ended in March, which is based on U.S. accounting standards.