河井元法相、一転選挙買収認める 議員辞職を表明―「全ての責任は私に」・東京地裁
2019年参院選をめぐる大型買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた衆院議員の元法相、河井克行被告(58)の公判が23日、東京地裁(高橋康明裁判長)であり、初の被告人質問が行われた。克行被告は地元広島の議員や首長、後援会関係者に対する現金提供について、「妻の当選を得たいという気持ちが全くなかったとは言えない」と述べ、選挙買収だったと一転して認めた。
主張を翻した理由を「認めるべきことは認めることが、政治家としての責任の取り方だと考えるに至った」と説明。「取り返しのつかないことをした。全ての責任は私にある」として議員辞職する意向を表明した。
地元議員らへの現金提供について「全体的に(選挙買収の成立を)争うことはしない」と話す一方、妻の案里元参院議員(47)=有罪確定、議員辞職=との共謀は否定。陣営スタッフへの現金提供も「買収に当たらない」と一部無罪を主張した。
克行被告はこれまで、地元議員ら100人に対する現金提供をおおむね認める一方、買収の意図はなかったとして全面無罪を主張していた。自身が選挙を取り仕切る「総括主宰者」だったことも否定していたが、被告人質問では「自民党広島県連が果たすべき役割を代行せざるを得なかったのは事実。総括主宰者と評価されても致し方ない」と述べた。(2021/03/23-17:37)
Ex-Minister Kawai Admits Buying Votes for Wife's Election
Former Japanese Justice Minister Katsuyuki Kawai made an about-face Tuesday to admit buying votes for his wife's campaign in the July 2019 national election.
Kawai, a former member of the ruling Liberal Democratic Party, also expressed his intention to resign from the House of Representatives, the lower chamber of the Diet, Japan's parliament.
"I cannot say that I had no intention at all to make my wife win" a seat by distributing cash, Kawai said during his first questioning in his trial at Tokyo District Court.
Kawai, 58, is accused of handing out a total of some 29 million yen to 100 people between March and August 2019 to ask for help in rounding up votes for his wife's campaign in the 2019 election for the House of Councillors, the upper chamber.
Recipients included local politicians and leaders in Hiroshima Prefecture, western Japan, from which his wife, Anri, was elected.
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