2021.02.16 13:16Nation

子どもの「コロナうつ」深刻 高校生の3割に症状―成育医療研

 新型コロナウイルスの影響の長期化で、子どものうつ症状が深刻なことが、国立成育医療研究センター(東京)の調査で分かった。高校生の3割にうつ症状が見られ、同センターは「早急な対応が必要だ」と危機感を募らせている。
 調査は、感染が拡大した昨年11~12月、インターネットで実施。小学4年~高校生の計715人から、直近1週間の心の状態を探るため、「気分が落ち込む」「疲れた感じがする」など9項目について、「ほとんど毎日」から「全くない」まで4段階で回答を得た。その結果、高校生(344人)の30%に中等度以上のうつ症状があることが判明。小学生(261人)の15%、中学生(110人)の24%も同様とされた。
 中でも「死んだ方がいい、または自分を何らかの方法で傷つけようと思った」との問いには、全体の6%が「ほとんど毎日」と回答。全体の16%が髪の毛を抜くなどの自傷行為をしていたことも分かった。
 自由記述欄には「コロナになって悪口を言われたり差別されたりしている人がいる」「コロナに縛られて自由がない」といった意見が相次いだ。調査に携わった半谷まゆみ医師は「長期間に及ぶコロナ禍のストレスで、うつ症状が増えているのではないか」と分析。「子どもはストレスを自覚し、発散することが得意ではない。保護者は子どもに共感し話を聞いてあげてほしい」と訴えた。
 一方、保護者約3600人に対する調査でも、29%にうつ症状が確認された。半谷医師は「保護者の状態は子どもに影響する。子どものSOSを見逃さないためにも、大人も心の余裕は必要だ」と話した。
 【悩みを抱えている子どもの相談窓口】
 ▽「チャイルドライン」
 0120(99)7777=毎日午後4~9時。18歳まで。(2021/02/16-13:16)

2021.02.16 13:16Nation

30 Pct of High School Students Depressed amid COVID-19 Epidemic


The prolonged novel coronavirus epidemic is having a serious effect on the mental health of children in Japan, with as many as 30 pct of high school students displaying symptoms of depression, a recent survey has found.
   The National Center for Child Health and Development conducted the survey online on a total of 715 students, ranging from fourth grade to high school, in November and December last year, when the number of COVID-19 cases increased.
   Alarmed by the result, the center stressed "the need for immediate action."
   In order to find out their mental health during the week prior to the survey date, the survey asked the students to give a rating on a scale of four, ranging from "almost every day" to "not at all," regarding nine items, such as "I feel depressed" and "I feel tired."
   The survey found that 30 pct of the 344 high school students surveyed had experienced symptoms of moderate to severe depression.

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