大阪高検幹部が「警告」メール=副検事不起訴、女性に口止めか―元検事正の性的暴行事件

元大阪地検検事正の北川健太郎被告(65)が部下の女性検事に対する準強制性交罪に問われた事件を巡り、捜査情報を漏らしたなどとして告訴・告発された副検事の不起訴処分について、大阪高検幹部が女性検事側に、外部への発信をしないよう警告するメールを送っていたことが15日、分かった。
女性検事は同日、大阪市内で記者会見し、「被害者として当然に抱く怒りや絶望感を声に出すことすら許されないのか」と涙ながらに語った。
メールは高検が不起訴処分を出した先月19日、捜査担当の部長から代理人弁護士宛てに届き、内容を女性検事に伝えるよう求めていた。処分について「捜査を尽くした上での判断であり、検察職員なのだから信用してほしい」などと主張。その上で、外部発信するなら「信用をおとしめる行為を繰り返していると評価せざるを得ない」と警告し、「口止めや脅しではない」と付言していた。
女性検事は「被害者がどのように思うか想像しなかったのか。なぜ私が検察官だからという理由だけで、捜査を尽くし、正しい判断だったと信じなければならないのか」と憤った。
代理人弁護士は、副検事の不起訴処分を不当として検察審査会に審査を申し立てる方針を明らかにし、性的暴行事件への検察庁の対応を検証する第三者委員会の設置などを求める考えも示した。
メールについて、大阪高検は「公平中立な立場から捜査を行い、法と証拠に基づき処分を決した旨を説明し、理解を求めたものだ」などとコメントした。
[時事通信社]

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