参院選、立民内外に不安=共闘難航、擁立巡り混乱も
今夏の参院選を巡り、党勢拡大を目指す立憲民主党が内外に不安を抱えている。「与党の改選過半数割れ」などの目標を掲げるが、達成に不可欠な日本維新の会や国民民主党などとの共闘は難航。候補擁立で党内に足並みの乱れも目立つ。
立民の野田佳彦代表は13日、神奈川県内を遊説。相模原市の街頭で与党が衆院の過半数を握っていない現状に触れ、「参院ももっと緊張感のある与野党伯仲状況をつくりたい」と強調した。「いつまでも昭和のおっさんが牛耳る政治ではいけない」とも語り、神奈川選挙区に擁立を決めた女性現職2人への支持を訴えた。
立民は、改選数1の「1人区」で野党候補の一本化を目指している。しかし、国民民主は世論の人気を背景に強気で、福井、滋賀、奈良の3選挙区で競合。立民内には「敵がどこにあるのかを見誤ってはいけない」(重徳和彦政調会長)との不満が渦巻く。
維新とは一本化の必要性を共有。滋賀、奈良、和歌山の3選挙区が対象となる見通しだ。ただ、維新が唱える「予備選」実施について、野田氏は「国民民主の理解も得なければいけない」と慎重で、着地点はなお見通せない。
立国間は、改選数3の複数区でもあつれきが生じている。北海道選挙区で、立民は2人の擁立を模索したが、国民民主も候補を決定したため、断念せざるを得ない状況だ。
兵庫選挙区は、前兵庫県明石市長の泉房穂氏を両党県連が共に支援する方向だった。しかし、国民民主が泉氏との関係悪化を理由に方針転換。独自の候補擁立に動いている。
立民内の不協和音も影を落とす。改選数4の神奈川選挙区は、党本部主導で2人の擁立を決定したが、党ベテランは「共倒れもあり得る。自民党を利するだけだ」と懸念を隠さない。
比例代表も、昨年の東京都知事選で落選した前参院議員の蓮舫氏を擁立する動きに、組織内候補への影響を不安視する連合などが抵抗。調整が付くかは不透明だ。
[時事通信社]
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