テスラ、産油国サウジに初のショールーム
【リヤドAFP=時事】大富豪のイーロン・マスク氏が最高経営者(CEO)を務める電気自動車(EV)大手テスラは10日、産油国サウジアラビアの3か所にショールームを初めてオープンした。≪写真は、サウジアラビアの首都リヤドで、米電気自動車〈EV〉大手テスラのショールームのオープニングセレモニー中に展示車を見る人々≫
ショールームをオープンしたのは首都リヤド、第2の都市ジッダ、ダンマンの3か所。テスラの世界販売台数が落ち込む中でのオープンとなった。
テスラのサウジ担当マネジャー、ナジーム・アクバルザダ氏は「本日、サウジアラビアで正式に開業できることを誇りに思う」と述べ、「長期的な事業展開」の始まりを歓迎。ショールームを開設した3都市で、11日からEV用充電ステーションの営業も開始し、さらに増やしていくと説明した。
サウジのEV需要は低いが、この日は主に若者らがテスラ車を見ようとショールームに集まった。
世界最大の石油輸出国サウジでは、ガソリンの小売価格は1リットル当たり2.33リヤル(約90円)と格安なことから、ガソリン車が主流だ。
国土が広大な上、充電設備が不足していることから、多くのサウジ人ドライバーはEVを従来車に代わるものではなく、近距離用の乗り物と見なすだろう。
首都リヤドと第2の都市ジッダは約950キロ離れており、ほとんどのEVの航続距離を上回っている。
データプラットフォーム「スタティスタ」によると、テスラ進出前のサウジの充電ステーション数は101か所で、面積がはるかに小さい隣国、アラブ首長国連邦(UAE)の261か所を大きく下回っていた。
サウジのEV市場はいまだ小規模だが、ビジネスニュースメディア「アルイクティサディヤ」によると、昨年の販売台数は前年比3倍の約800台に上った。
石油に大きく依存する経済の多様化を目指すサウジ当局は、2030年までに充電器5000基の設置を目標に掲げている。【翻訳編集AFPBBNews】
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