2025-04-09 15:43スポーツ

映画の街、サッカーで注目=4部カンヌ、かつてジダンも所属―フランス杯

フランス・カップの準決勝、スタッド・ランス戦で、得点を挙げて喜ぶカンヌの選手たち=2日、フランス・カンヌ(AFP時事)
フランス・カップの準決勝、スタッド・ランス戦で、得点を挙げて喜ぶカンヌの選手たち=2日、フランス・カンヌ(AFP時事)

 【パリ時事】国際映画祭で知られるフランス南東部の街、カンヌがサッカーで注目を集めた。同国のカップ戦で4部リーグのカンヌが4強に進出。1932年以来93年ぶりの優勝の期待が地元で膨らんだ。今月2日の準決勝で日本代表の伊東純也らが所属するスタッド・ランスに1―2で惜しくも敗れたが、AFP通信によるとオット監督は「失望はしていない。ただ誇りに思う」と選手をたたえた。
 2部のチームなど格上相手に勝利を重ね、準決勝まで勝ち進んだ。スタッド・ランスとの試合では、先制点を奪われながら一度は追い付く粘りも。クラブの運営予算は500万ユーロ(約8億円)、人件費は100万ユーロ(約1億6000万円)。規模を考えれば堂々の戦いぶりだった。
 カンヌは1902年創設。元フランス代表のジネディーヌ・ジダンさんやパトリック・ビエラさんがプロデビューを果たすなど、多くの一流選手がかつて所属した。育成に定評があり、90年代には欧州のカップ戦にも出場した。
 2014年に経営問題を理由に7部降格となったが徐々に浮上。最近になってイタリア1部のローマなどを所有する米国の実業家グループが買収した。映画の街のクラブはこの快進撃で今後に弾みがつきそうだ。
[時事通信社]

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