2025-04-07 21:50

衆院議員資産、平均2669万円=最高額は自民・麻生氏6億円

 衆院は7日、国会議員資産公開法に基づき、昨年10月の総選挙で当選した全議員465人の資産を公開した。時事通信の集計によると、1人当たり平均額は2669万円で、過去最少を更新。最多は自民党の麻生太郎元首相(福岡8区)の6億153万円だった。(1万円未満四捨五入)
 これまでの最少は、2017年の衆院選を受けて翌年4月2日に公開された分の2892万円。前回21年の衆院選後に5億円超を計上した高木宏寿氏(自民)ら高額資産議員が落選・引退したことや、新人議員の資産が少なかったことが影響したとみられる。
 1人当たり平均額のうち、土地と建物を合わせた不動産(固定資産税課税標準額)は1955万円、定期預金や投資信託など金融資産は714万円。これに含まれない借入金の平均は1285万円だった。
 平均額を男女別で算出すると、男性2894万円に対し、女性は1460万円となった。
 政党別では、自民党が4163万円でトップ。以下、公明党2210万円、日本維新の会1985万円、国民民主党1526万円、立憲民主党1501万円、日本保守党917万円、参政党803万円、共産党691万円、れいわ新選組487万円。衆院の所属議員が1人の社民党は5383万円だった。
 資産が1億円以上の議員は22人。麻生氏の他、逢沢一郎氏(自民、岡山1区)も6億円台に達した。一方、資産額として「ゼロ」と報告したのは国民民主の玉木雄一郎代表ら94人で、前回から17人増えた。 
 公開制度は1993年に始まった。今回、各議員が提出した「資産等報告書」には任期開始日である昨年10月27日時点の本人名義の資産が記されている。額は金融資産と不動産の合計。自動車、ゴルフ会員権も記載される。一方、普通預貯金は対象外で、保有株式も明らかになるのは銘柄と株数のみであるなど問題点を指摘する声がある。
[時事通信社]

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