2025-03-28 16:31スポーツ

平野歩、無念の棄権=試合前に転倒し骨折―スノーボード世界選手権

世界選手権会場で練習に臨む平野歩夢=26日、スイス・サンモリッツ(ロイター時事)
世界選手権会場で練習に臨む平野歩夢=26日、スイス・サンモリッツ(ロイター時事)

 【サンモリッツ(スイス)時事】スイスのサンモリッツで開催中のスノーボードの世界選手権で、2022年北京五輪男子ハーフパイプ金メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が27日の予選を棄権した。26日の練習で転倒し、肋骨(ろっこつ)を骨折したことで断念した。
 予選前の公式練習。平野歩はコースを離れ、チームスタッフに欠場を告げた。痛みを抱えながら出場を目指したが、無念の決断。日本代表の治部忠重ヘッドコーチは「不運な形で転倒した。本人もやるせない気持ちだということを話していた」と状況を説明した。
 全日本スキー連盟は今大会の優勝者をミラノ・コルティナ五輪代表に選ぶと定めており、五輪シーズンの来季を待たずに出場を確実にできるチャンスだった。五輪切符を争うはずだった戸塚優斗(ヨネックス)は「歩夢君の滑りを決勝で見たかった」と言い、平野流佳(INPEX)は「一緒に戦いたかった」。チームメートでライバルの2人は残念そうに話した。
 今季はワールドカップ(W杯)開幕戦前にも腹部を痛め、けがを押して出場を続けていた。その負傷が回復し、万全の状態で大舞台に臨もうとした中でまたアクシデント。W杯で好成績を残しており、五輪代表入りの可能性は十分あるとはいえ、悔しいシーズンの終わりとなった。
[時事通信社]

スノーボードのワールドカップ(W杯)男子ハーフパイプで優勝した平野歩夢=2024年12月20日、米コロラド州カッパーマウンテン
スノーボードのワールドカップ(W杯)男子ハーフパイプで優勝した平野歩夢=2024年12月20日、米コロラド州カッパーマウンテン

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