2025-03-27 17:08国際

米国の高関税政策批判=「多国間主義の弱体化」懸念―ブラジル大統領

 国賓として来日したブラジルのルラ大統領は27日、東京都内で記者会見し、トランプ米大統領が進める高関税政策について「米国の大統領は(貿易分野の秩序を決定する)世界の保安官ではない」と批判した。関税の在り方は「他国の首脳らと意見交換して決める必要がある」とも述べ、一方的な措置に反対する姿勢を示した。
 すべての輸入車に25%の追加関税を課すとしたトランプ氏の発表に関し、ルラ氏は「(米国の)物価上昇につながり、経済の低迷が予想される。利点が全く理解できない」と非難。関税を武器化する外交手法によって「自由貿易が影響を受け、多国間主義が弱まっている」と懸念を示した。 
[時事通信社]

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