多様な家族、性の在り方掲載=LGBTQ、事実婚、夫婦別姓…―教科書検定

社会の多様化に伴い、多くの教科書会社が家族の在り方やLGBTQなど性的少数者に関する記述を充実させた。公民や家庭、国語など幅広い教科書が性の多様性に触れ、事実婚や同性婚、夫婦別姓などを取り上げたものもあった。
教育図書(東京都千代田区)は、家庭基礎の教科書でレズビアンやゲイなどについて説明した上で、「社会では性の多様性を認識し、制度の在り方を考えることが求められる」と記載。同性カップルの関係を公的に証明するパートナーシップ制度やLGBT理解増進法にも触れた。
保健体育のコラムでは、大修館書店(文京区)がタレントのはるな愛さん(52)について「体と心の性が異なる自分と向き合ってきた」などと紹介した。
家族の在り方を巡り、開隆堂出版(同)は家庭基礎の「家族と法律」の項目で、現行の夫婦同姓制度での不利益に関する法務省のアンケート結果を掲載。生徒間での話し合いを促した。
時事的な話題では、著名人が登場。外国語や公民の12点に米大リーグの大谷翔平選手(30)が掲載され、現代の国語では、いずれも俳優の星野源さん(44)や長濱ねるさん(26)の随筆を載せた教科書があった。
今年は戦後80年の節目だが、中心テーマに据えた教科書はなかった。各社の編集作業は23年度中におおむね終了しているといい、昨年12月にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に触れたものもなかった。
[時事通信社]


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