米との協議結果、公表せず=ウクライナ部分停戦巡り―ロシア
【ワシントン時事】米国、ロシア両政府は24日、ロシアの侵攻が続くウクライナでの部分停戦を巡り、サウジアラビアの首都リヤドで実務者会合を開いた。ロシア側関係者は米ロ共同声明を25日に発表すると述べていたが、ロシアのペスコフ大統領報道官は同日、協議結果は双方で「分析中」だとし、公表しない考えを示した。有力上院議員はロシア国営テレビの取材に「ウクライナの(かたくなな)立場のせいで共同声明がまとまらなかった」と主張した。
ロシアとウクライナが既に合意しているエネルギー施設への攻撃停止に関し、具体的対象や条件を明示することが課題。黒海での戦闘休止で一致するかも焦点となっている。
米ロの実務者会合は、休憩を挟みながら12時間以上続いた。AFP通信によると、米代表団は25日にウクライナ代表団との会合に臨み、攻撃対象から外す施設などについて詰めの議論を行ったもようだ。
トランプ米政権は当初、30日間の全面的停戦を目指した。しかし、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領は18日の電話会談で、エネルギー施設への攻撃停止という部分停戦にのみ合意。ウクライナのゼレンスキー大統領もこの後のトランプ氏との協議で部分停戦に同意した。米政府は、攻撃停止の範囲を段階的に拡大するなどして、和平につなげたい考えだ。
プーチン政権は黒海での停戦を、2022年に国連とトルコが仲介し、黒海経由でウクライナ産穀物を輸出する合意を「復活」させる試みと位置付ける。同合意を巡っては、ロシアが後に履行を停止した経緯がある。
[時事通信社]
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