勝利と成長、両立図る=W杯へ4バックのプランも―サッカーW杯・駆け抜けたアジア(下)

サッカー日本代表は、開催国を除いて来年のワールドカップ(W杯)出場を一番乗りで決めた。「いろんなテストができる、と言う人がいるかもしれないが、最後まで気は抜けない」。予選の残り3試合は「消化試合」と思われがちだが、代表スタッフはそう話す。
12月の組み合わせ抽選に向けて、国際連盟(FIFA)ランキングのポイントを稼ぐ必要があるからだ。ポイント算出の係数は、親善試合よりW杯予選の方が大きい。終盤のアジア予選に対し、ランク上位が集まる欧州予選は始まったばかり。日本は6月までの3試合で最大限のポイントを手にし、9~11月の強化試合でもできる限り勝利を収める必要がある。
抽選会では、直前のFIFAランク上位から順に「ポット1~4」に分けられる。日本はW杯出場を決めた時点で15位。米国、カナダ、メキシコの開催国を除き、最上位のポット1は残り9枠となる。前回のW杯カタール大会で、日本は「ポット3」から、スペイン、ドイツと同組になったのは記憶に新しい。ポット2を維持できるかが焦点になってくる。
勝利を前提に、成長も底上げも求められるこの先で、チームはあるテストを考えているという。センターバック(CB)が本職の4人を4バックに並べるプランだ。日本のサッカーがこれだけ発展しても、高さを使った攻撃にはいまだに弱い。昨年のアジア杯では、サイドバックを狙われて苦しんだ。
現在の日本には、板倉、伊藤、町田、瀬古らに、新鋭の高井といったいずれも185センチ以上のCBがそろう。けがで長期離脱中の冨安が本番までに戻れば、さらに重厚な4バックを形成できる。9月に計画する米国遠征では、米国、メキシコと対戦予定。W杯開催地でもあり、テストをするにはうってつけの舞台になる。
[時事通信社]

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