韓国憲法裁、首相の弾劾棄却=大統領代行に復帰

【ソウル時事】韓国憲法裁判所は24日、韓悳洙首相に対する弾劾訴追を棄却する決定を言い渡した。「非常戒厳」宣言により尹錫悦大統領が弾劾訴追された後、韓氏は尹氏の職務を代行していたが、昨年12月27日に自身も弾劾訴追され職務停止となっていた。棄却決定を受け、大統領代行に復帰した韓氏は「憲法裁の賢明な決定に感謝する」と記者団に述べた。
非常戒厳に絡む憲法裁の決定は今回が初めて。ただ、非常戒厳の違憲性について判断を示さず、尹氏の罷免の可否を類推できる材料を与えなかった。一方、弾劾訴追を連発する野党の強引な手法への批判が強まりそうだ。
裁判官8人のうち、罷免には当たらないとする「棄却」の意見を示したのは5人。2人は弾劾訴追の手続きに不備があったとして「却下」、1人は罷免を認める「認容」とし、判断が分かれた。罷免には裁判官6人が認容する必要がある。
国会訴追団は、欠員となっていた憲法裁裁判官を韓氏が任命しなかったことに関し、尹氏の弾劾審判を行う憲法裁を「無力化」させ、審判を妨害したと主張。憲法裁の多数意見は、任命しないことの違憲・違法性は認めたが、「無力化」の目的を認める証拠はなく、「罷免の決定を正当化する事由が存在しない」と退けた。
韓氏が戒厳宣言を黙認し、手助けしたという訴追団側の指摘についても、「積極的な行為をしたと認めるだけの証拠や客観的資料は見いだせない」と説明した。
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