2025-03-18 17:04World eye

トランプ氏、バイデン氏次男らの警護打ち切り

【ワシントンAFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は17日、ジョー・バイデン前大統領の次男ハンター・バイデン氏への警護を打ち切ると表明した。バイデン氏と妻ジル氏の娘アシュリー・バイデン氏についても、同様の措置を講じるとしている。≪写真は、ジョー・バイデン前大統領の次男ハンター・バイデン氏〈右〉≫
 トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、ハンター氏の警護担当者が18人もいることを「ばかげている」と批判した。
 さらに、ハンター氏が現在南アフリカで休暇中であることに言及し、米政府が先日、対南アフリカ支援を停止したことを指摘。トランプ政権は、南ア政府が白人から土地を「没収」していると非難している。
 トランプ氏はSNSで、「以下を通知する。ハンター・バイデンが大統領警護隊(シークレットサービス)の警護を受けることはもうない。同様に、13人の警護担当者が付いているアシュリー・バイデンも警護対象から外れる」と主張した。
 連邦法では、大統領経験者およびその配偶者にはシークレットサービスによる警護が認められているが、子どもについては16歳未満までと規定されている。ただし、成人していても、特例で一定期間延長されることが多い。
 トランプ氏自身は1期目の任期終了後、成人している自身の子ども4人と政権関係者3人への警護を半年間延長するよう命じていた。
 シークレットサービスの報道官はAFPの取材に対し、ハンター氏とアシュリー氏への警護を終了するトランプ氏の決定について「認識している」と回答。「特別部隊とホワイトハウスと連携し、速やかに対応する」と述べた。
 バイデン氏は退任を控えた昨年12月、脱税および銃器購入に関連する2件の刑事事件で量刑言い渡しを控えていたハンター氏に対し、恩赦を発表した。
 トランプ氏は17日、バイデン氏による息子らへの恩赦は「無効」との異例の見解を示したが、その法的根拠は不明となっている。
 トランプ氏は2期目の政権発足以降、敵対関係にあるとされる人物に対し、報復とみられる措置を連発。マイク・ポンペオ元国務長官、ジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、新型コロナウイルス対策を主導したアンソニー・ファウチ元大統領首席医療顧問の警護も取り消している。【翻訳編集AFPBBNews】

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