2025-03-19 16:41World eye

「黄金の便器」窃盗で2人に有罪評決 英

【ロンドンAFP=時事】英オックスフォード刑事法院の陪審は18日、イングランドの美術展で展示されていた18金製の「便器」を盗んだとして、男2人に有罪評決を下した。≪写真は、イタリア人芸術家のマウリツィオ・カテラン氏が手掛けた立体作品「アメリカ」。実際に使用することもできる黄金の便器≫
 「アメリカ」というタイトルが付けられ、実際に便器としても使用可能なこの作品を手掛けたのは、イタリア人アーティストのマウリツィオ・カテラン氏。オックスフォード近郊のブレナム宮殿に展示されていた2019年9月14日、夜間に盗まれた。犯行時間はわずか5分で、現場にはハンマーが残されていた。
 マイケル・ジョーンズ(39)被告は住居侵入・強盗罪、フレデリック・ドウ被告(36)は盗品を転売した共謀罪で有罪となった。
 ジェームズ・シーン被告(40)はすでに住居侵入・強盗、盗品の転売に関する共謀、転売1件について罪を認めている。ボラ・グチュク被告(41)は転売に関して無罪を言い渡された。
 検事は、同作品に使用された金は当時280万ポンド(現在の為替レートで約5億4000万円)相当の価値があったと指摘。しかし、「作品は見つからなかった。小さな金の塊に分けられてしまったと思われ、回収不能となった」と述べていた。
 ジョーンズ被告は、作品を盗み出す前日にブレナム宮殿でトイレを実際に使用したと明らかにし、感想を尋ねられて「最高だった」と答えている。【翻訳編集AFPBBNews】

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