回収デブリに海水由来成分か=福島第1原発、事故時に注入―JAEA
東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の分析を進めている日本原子力研究開発機構(JAEA)は30日、試験的取り出しで回収したデブリから新たにカルシウムなどを検出したと発表した。事故時に核燃料を冷却するために注入した海水由来の可能性があるという。
JAEAによると、新たに検出されたのはカルシウムの他にマグネシウムやケイ素などで、いずれも海水に含まれる。これまでの分析では、核燃料の主成分であるウランと、原子炉内の構造物に含まれる鉄やニッケル、核燃料を覆う管に使われるジルコニウムなどが見つかっていた。
デブリ表面にはウランが広く分布していることも新たに確認されたが、均一ではなかったという。今後は半年から1年程度かけて大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)など他の研究施設でも解析し、本格的な取り出しに向けた研究に役立てる。
1回目の試験的取り出しは昨年9~11月に実施。東電は早ければ今年3月にも2回目の試験的取り出しに着手する方針を示している。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
旅客機と軍ヘリ空中衝突=川に墜落、67人全員死亡か―米首都近郊
-
ハマス、人質8人を解放=イスラエル首相、米特使と会談―ガザ
-
炎に包まれ落下、川面に残骸=生存祈る声も、救出絶望か―米航空機事故
-
欧州中銀、0.25%追加利下げ=4会合連続、景気下支え
-
外国人労働者230万人=人手不足で過去最多更新―24年
写真特集
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子