逮捕から一夜、安堵の登校=見守る保護者「安心した」―現場近くの小学校・長野殺傷
長野市のJR長野駅前で起きた3人殺傷事件で容疑者が逮捕されてから一夜明けた27日朝、同駅近くの小学校では、登校する児童を保護者や教職員が見守った。ある保護者は「ずっと何かつかえている感じだったが安心した」と安堵(あんど)した様子で語った。
長野駅から約700メートル離れた同市立鍋屋田小学校では、教職員らが見守る中、午前7時40分ごろから児童が続々と登校した。教頭らによると、30日までは保護者らに登下校に付き添ってもらう方針。担任が学級指導の中で様子を見ながら、心のケアに関しても対応していくという。
小学4年と2年の息子2人に付き添った主婦(46)は「ずっと眠れない毎日だった。逮捕された時は本当にほっとした」と胸をなで下ろした。ただ、子どもたちは「事件のニュースを見たくない」と不安そうだったといい、「大人の不安は子どもに伝わるので気を付けたい。『心配ならいつでも頼っていい』と伝えていきたい」と語った。
市教育委員会によると、市内の小中学校計76校で、事件翌日の23日は約2800人、24日は約2000人が通学に不安を感じるなどして学校を欠席した。担当者は「各校のスクールカウンセラーなど専門家による支援で子どもたちを安心させていきたい」と話した。
[時事通信社]
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