2024-12-31 19:43スポーツ

高川学園、王者を撃破=奇策で先制、球際負けず―高校サッカー

後半にPKを決め、喜ぶ高川学園の大森(中央)=31日、埼玉・NACK5スタジアム大宮
後半にPKを決め、喜ぶ高川学園の大森(中央)=31日、埼玉・NACK5スタジアム大宮

 高川学園が前回王者の青森山田を相手に堂々たる戦いぶりを見せた。第100回大会の準決勝で0―6の大敗を喫した相手。江本監督は「どんな勝ち方でもいいので、とにかく勝ちたかった」。フィジカルが強みの強豪に球際で負けず、速攻を武器にゴールに何度も迫った。
 ハイライトは後半7分のCK。複数の選手がペナルティーエリア内で手をつないで回り、キッカーが蹴った瞬間に散らばる「トルメンタ」(スペイン語で嵐の意味)からショートコーナーでつなぐと、最後はゴール前に詰めたFW大森が頭で先制点を挙げた。大森は「やってやろう、というみんなのチャレンジャー精神が出て、楽しくできた」としたり顔。終盤にはPKも冷静に決めて2点目を奪った。
 自主性とチャレンジ精神を重んじる指揮官の下、先制点の場面は選手たちの判断で奇策に出た。江本監督は「面白いことも、そうでないことも一生懸命頑張って、自分たち発信でアクションを起こしてほしい」。30度目の出場となる常連校が、悲願の頂点へ一歩目を踏み出した。
[時事通信社]

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