2025-01-03 17:51スポーツ

自在な攻めで後半逆転=桐蔭学園、宿敵に雪辱―全国高校ラグビー

後半、ディフェンスを突破する桐蔭学園の丹羽=3日、大阪・花園ラグビー場
後半、ディフェンスを突破する桐蔭学園の丹羽=3日、大阪・花園ラグビー場

 王者が花園で借りを返した。連覇を狙う桐蔭学園が準々決勝でぶつかったのは、優勝候補筆頭と目される大阪桐蔭。春の選抜大会など今季の公式戦で2戦2敗だった相手に、逆転勝利で雪辱を果たした。
 試合開始わずか10秒でノーホイッスルトライを与えた。直後にも失点し、早々に14点を追う展開に。まさかの立ち上がりだったが、フランカー申主将は「緊張が和らいだかとみんなに聞いたら、笑っていた」。チームに焦りはなかった。
 前半のうちに1トライを返すと、後半は一方的に攻めた。大柄な相手FWを左右に振るようにグラウンドを広く使い、SO丹羽の状況判断も的確。浮かせたキックパスを大外のWTB草薙に通したり、ギャップを突いて転がしたり。着実にトライを重ねて逆転に成功した。
 終わってみれば26―14の快勝。対戦が決まってからはミーティングを重ね、得点や時間帯など状況を細かく分けて戦略を練ってきた。その事前準備が精神的な余裕を生んだ。申は「準々決勝で勝っただけ。もう一回成長する」。慢心は一切なさそうだ。
[時事通信社]

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