2024-12-14 18:53

除去土壌、再利用で閣僚会議=石破首相、福島第1原発を初視察

 石破茂首相は14日、東京電力福島第1原発(福島県大熊、双葉両町)を、就任後初めて視察した。放射性物質の除染で生じた「除去土壌」の中間貯蔵施設も訪問。終了後、除去土壌の再生利用に関する閣僚会議の設置方針を記者団に示した。
 除去土壌は、2045年3月末までに県外で最終処分すると法律で定めている。首相は「県外処分の実現には、再生利用などによる最終処分量の低減が極めて重要だ」と強調した。
 福島第1原発では、原子炉建屋などを見学。廃炉作業の進捗(しんちょく)について、東電関係者から説明を受け、「皆さんの努力が報われるように政府として支援したい」と激励した。 
 これに先立ち、首相は原発事故に伴う双葉町の「帰還困難区域」を訪問。除去土壌の仮置き場などを直接確認し、伊沢史朗町長から復興状況を聞き取った。伊沢氏は「区域全域の避難指示解除に向けた取り組みを進めてほしい」と要望した。
 首相は10月の就任後、早期の福島視察を検討したが、衆院選や国会対応などでずれ込んだ。
[時事通信社]

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