日本女子、最多5人挑戦=女王坂本連覇なるか―フィギュアGPファイナル
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは5日、フランスのグルノーブルで開幕する。シリーズ上位6人による争いで、日本女子からは史上最多5人が出場する。
世界選手権3連覇中でファイナル連覇も懸かる坂本花織(シスメックス)は、試合ごとに演技の完成度を高めてきた。技術点だけではなく、表現力などを評価する演技構成点も高く、第4戦のNHK杯では合計で今季世界最高点をマーク。昨季に引き続き強さを示している。
開幕戦のスケートアメリカでGP初制覇を遂げ、7年ぶりのファイナル進出を決めた樋口新葉(ノエビア)は、世界で戦えるレベルに戻ってきた。シリーズでは減点を受けたジャンプもあるだけに、伸びしろはまだある。
昨年3位の吉田陽菜(木下アカデミー)は、フリーに組み込むトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が得点源。成功すれば2年連続の表彰台を狙える。
初出場は2人。吉田と同じ19歳の千葉百音(木下アカデミー)はミスの少ない安定した演技が持ち味で、好不調の波が少ない。高いスケーティング技術を持つ松生理乃(中京大)は、2戦ともフリーで巻き返して表彰台に上がった。ショートプログラム(SP)で上位につけられれば面白い存在になる。
海外勢でただ一人の進出となったアンバー・グレン(米国)は急成長を遂げており、SPとフリーの両方に入れているトリプルアクセルの成功率が高い。どちらも決められれば、坂本の好敵手になるかもしれない。
[時事通信社]
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