ガザ停戦「まだ達せず」と米高官=国連、トラック襲撃受け支援停止
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉を巡り、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日、米NBCテレビに対し「今後も協議が続くだろうし、われわれの希望は停戦や人質解放の取引を生み出すことだ。だが、まだそこには達していない」と述べ、早期の停戦実現は困難との認識を示した。
AFP通信によると、イスラエルのサール外相は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦が先週実現したことを挙げて「ハマス側の柔軟性がより大きくなったと感じられる兆候がある」と語り、ガザ停戦への意欲を表明。ただ、ハマスがガザを統治し続けることは許されないとも付け加えた。
ロイター通信によれば、ハマス代表団が1日、仲介国エジプトで同国の治安当局者と会談した。ハマス幹部は2日、AFPに、「エジプト、カタール、トルコが合意妥結へ懸命に取り組んでいる」と述べ、イスラエルのネタニヤフ首相に対する米国と国際社会の圧力に期待を示した。
一方、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は1日、イスラエルとガザ境界のケレム・シャローム検問所を通じた支援を停止すると発表した。前日にガザ内で支援物資を運搬するトラックが武装グループによる襲撃を受け、安全上の懸念が生じたためとしている。UNRWAのラザリニ事務局長は「人道支援が不可能になっており、飢えが急速にまん延している」と訴えた。
[時事通信社]
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